簡単ではありますが、試しにFXの自動トレード・ソフトウェアを作成しました。仕様は単純で、価格が上がれば買いエントリー、価格が下がれば売りエントリーします。プラス30pipsの利益が出れば決済し、マイナス30pipsの損失が出れば損切りの決済を行います。
±30pipsの設定値なので、利益が出て「勝つ」か、損失が出て「負ける」かの2択なので、勝率は50パーセントになるはずです。
結果はこちら。
【口座の残高推移】
【赤い矢印が売り、青い矢印が買いのタイミング】
2022年の1年間、EURUSD通貨ペアを対象に動かしてみましたが、勝ち負けが繰り返され、最終的にスタート資金10万円が9万6千円に減りました。つまり、マイナス4千円の損失です。
資金が減ったため、勝率は50パーセント以下だったということになりますが、これはあくまで偶発的なものであり、試行回数を増やせば勝率は50パーセントに近づくでしょう。各取引の中にはスプレッド(手数料)分も含まれていますから、マイナス4千円の損失は妥当な結果かもしれません。
もしもこれをヒトが行った場合、果たして1年間トレードし続けることができるでしょうか?
ヒトは「勝率50パーセント」と言われても、負けが連続するとメンタル的に耐えられずに止めたくなることもあるでしょう。残高のグラフを見ればわかる通り、1年間の後半に多く勝って盛り返した結果になっています。もし11月辺りの一番ヘコんだところで挫折して止めていたら・・・マイナス1万円の損失だったかもしれません。
このソフトウェアは勝てないので当然作り直しますが、ソフトウェアはヒトと違って疲れたりヘコんだりせず、1年でも10年でもトレードし続けることができます。
ここが自動トレード・ソフトウェアの利点ですね。
勝てる理論、ソフトウェア仕様が完成すれば、それを休まず忠実に実行してくれるのがソフトウェアです。